お勧め アメコミ ⑧ Motor Crush、Lake of Fire

ご無沙汰しています、フィリップです。
先日、東京コミコンに行ってきました。事前の情報公開があまりなく、心配していましたが、楽しいイベントでコミコンらしい雰囲気でした。

そこで、出店していたバブス・ター先生に今秋発売予定の新作Motor Crushを見せていただきました。
日本では12/7の夜からデジタル(コミクソロジー)、14日からブリスターコミックスなどの実店舗で販売スタートだと思います。
というわけで、当ブログ初となる発売前のレビューを上げさせていただきます!

⑫ Motor Crush

原作:Brenden Fletcher/Cameron Stewart/Babs Tarr 作画: Cameron Stewart/Babs Tarr 出版: Image Comics

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伝説のバイクレーサーサリバン・スィフトの娘ドミノは父の後を追ってプロのサーキットに出場し、スターへの階段を登り始めている。だが、彼女はエンジンの性能を引き上げる薬Crushを求め、違法のストリートレースにも手を出してしまっていた。部屋に隠してあったCrushを奪われたドミノはギャングとストリートレースを主催する闇の組織に挑む!

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バットガールを手掛け一躍有名となった作者チームですが、クリエイターオーンド(作者が全ての権利を持つ)の新作はヒーロ物ではなくスポーツアクション物。ターさんは「セーラームーン暴走族」の絵で注目を浴びアメコミに関わるようになりましたが、彼女のテイストに合わせて作られた物語ではないかと推測できますね。ご自身でカラーまでつけているので、ピンクとパープル多めのパステル系な色が目立つポップな世界観を繰り出しています。バットガールと同様に、スチュアートさんがレイアウトをしているようで、レースシーンがダイナミックで爽快感溢れています。第1話はストリートレースのみなので、正規レースがどんな演出になるのかが気になります。なお、登場人物のダイバーシティ、ナレーションと正規レース関連のシーンで度々登場するsns感などで時事ネタに対するコメンタリーも伝わってきます。勝手に追ってインタービューしてくるドローン型カメラとのやりとりが面白い。

世界観が明るくてポップな反面、非正規ストリートレースなどに纏わる闇の部分が意外とダークなことに驚きました。タイトルにも入っているCrushはレーサーではなく、バイクのエンジンが摂取するドラッグのようなもので、冒頭に過重摂取で事故死したレーサーが登場したりもします。ドミノがCrushに染まったレーサーの世界でどう生き抜いていくかが見所になりそうです。

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バットガール・オブ・バーンサイドのファンには安心してオススメできる作品です。また、バイクレースをはじめとするエクストリームスポーツのファンも要注目。人間と機械とドラッグの複雑な関係(とロードレースの描写)からアキラの影響も感じさせるので、これからの発展が楽しみです。

Motor Crush #1は12月7日イメージコミックスから発売予定です。日本ではcomixologyなら即日、ブリスターコミックスなどの実店舗では次週から手にはいると思います。

⑬ Lake of Fire

原作:Nathan Fairbairn 作画: Matt Wilson カラー:Nathan Fairbairn 出版: Image Comics

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12世紀のフランスに突然現れた怪物が次々と村を遅い、子供や女性を拐っていきはじめた。その噂を聞きつけたモントフォード卿は、山賊の仕業だろうと思いながらも、若い騎士(の卵)のヒューとテオと目付け役のヘンリー伯爵、ベテラン十字軍戦士のレイモンド、そして宗教裁判官のアルノードを調査に派遣。なぜなら、彼らは全員、進行中の包囲攻撃に邪魔だからだ。
しかし、彼らが村に到着し目にする「悪魔」の実態は誰にも想像できなかった…

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十字軍戦士対エイリアン!とだけ書いておくと買う人は買いそうですね。世間知らずの坊ちゃん騎士、長く続く十字軍遠征で幻滅を感じたベテラン戦士、何を見ても神への冒とくを見つけようとする宗教裁判官、そして異教徒の少女のやり取りが大変面白い。そして戦う相手がエイリアンというとんでも設定もまたたまらない。ただ、全5話の内4話まで発売された時点でエイリアンのテクノロジーとの接触などがあまりなく、悪魔でもよかったのでは?と思ってしまいますが、面白いには変わりありません。13世紀の宗教的概念で理解不能の事態と対面する人の困惑も見どころです。

ライターのフェアベアンさんは今までカラーしか手掛けたことがありません。スコット・ピルグリムでアシスタントとカラーをやったり、DCのMultiversityなどでカラーの仕事をしたりしながら、自分の作品を発表できるチャンスを待っていたそうです。ウィルソンさんは「子供向けのゲーム・オブ・スローンズ」と称賛された「Barbarian Lord」で注目を集め活躍中。村人の絶望と容赦のない戦いでグロでもありますが、アートとカラーが比較的明るいタッチのおかげで読みやすいです。感覚的にはジェフ・スミス作のBONEに近いと感じました。

4月のImage Expoで発表され注目していたのに、第4話まで発売に気がつかなく一気に読みました。発表当時に感じた通り、素晴らしい出来です。ヘルボーイユニバース(特に初期のBPRD作品)やBONEが好きな方、中世ファンタジーが好きな方におススメです!


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Lake of Fireは1~4話が発売済み、最終話となる♯5は12/21発売予定です。TPBは2月発売の予定だそうです。まだプレオーダー可能なので、気になった方はぜひ!

お勧め アメコミ ⑦ RUMBLE、Nimona

お久しぶりです。気づいたらずっと更新してませんでした… 最近は日本の漫画も多く読んでいて、アメコミの新発見が少なかったかもしれません。とは言え、かなり気に入って影響を受けたシリーズもあったのでご紹介します!

⑩ RUMBLE

原作:John Arcudi 作画: James Harren カラー:Dave Stewart 出版: Image Comics

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ボビーは特に取柄がなく、平凡な見た目で平凡な生活、バーテンで生活費を稼ぎ、元カノに振られたばかりで平凡な生活をしていた。ある日、職場で元軍人の常連客が突然奇妙な男に大剣で腕を切り落とされてしまう。パニックに陥ったボビーはバットで襲撃者の頭を殴るが、吹っ飛んだ「頭」は藁の詰まった袋で、よく見たら男の全身がかかしだった?!ボビーが慌てて呼んだ警察が到着した頃、バーにはかかしの身体と大量の藁、被害者、切り落とされた腕、血痕すらは見当たらなく、ボビーは悪戯を仕掛けたと思われ怒られる。
そして、バーカウンターの裏に捨て去られた大剣担いだボビーが親友の自宅を目指して出発したが、突然ガーゴイルのようなバケモノに襲われ殺されかける…と思ったら先ほど頭を吹っ飛ばしたはずのかかしが助けに現れた!

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作者のJohn Arcudiさん、James Harrenさんは以前ヘルボーイのスピンオフ「BPRD」を手掛けていますが、本作もBPRDと同様に紀元前から生存している悪魔やバケモノが題材となっていますが、BPRDと違って実世界の神話に基づくより、オリジナルの世界を描いています。毎回多くのキャラクターが死んだり死にかけたりしますが、トーンはシリアスよりカラーフルでコメディーなタッチが多い。バケモノのデザインはBPRD後期(Hell on Earth編)と同様に、とても変わったデザインでオリジナリティ満載。河合らしいキャラクターの本体が地面に埋まっている巨大なクモだったり、巨大な炎の身体の悪魔が実は小さい猫みたいな奴だったり。

古の悪魔と神(?)の戦争に巻き込まれてしまうボビーと親友のデルが特に超能力など発揮していないのもいいです。時々剣を振るったり、人間の技術でかかし人間のラスラックの戦いを手伝ったりしますが、本気を出したバケモノにはもちろん歯が立たず外から見ているだけの場面が多い。現実からかけ離れたファンタジーの物語ですが、そこに平凡な人間が放り込まれていることにより妙なリアリティが生まれ親しみやすい気がします。
特にHarrenさんのアートが素晴らしく、迫力のあるアクション、ぶっ飛んでいるモンスターデザインの次はスラップスティックのようなコミカルな場面が並んでいます。インクを飛ばしたスプラッター効果やトーンなど、さまざまな画材を使ってRumbleの世界を描いています。

BPRDファンはもちろん、昔のコミカルタッチなホラー映画やショーン・オブ・ザ・デッドのような作品が好きな方におススメです!

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RUMBLEは現在14話まで刊行済みで、12月に3巻目のTPBが発売予定です。邦訳は残念ながら無いようです…TPBのはキンドル、コミクソロジーでも読めますので、気になった方はぜひチェックしてみてください!

⑪ NIMONA

原作/作画:Noelle Stevenson 出版: Harper Teen

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伝説のヴィラン、バリスター・ブラックハートの前に突然現れたシェイプシフターの能力を持つ少女、ニモーナ。勝手にアジトに乗り込んだ彼女だが、勝手に相棒になると言い出し、勝手に作戦の手伝いをし出す。ブラックハートはヴィランでありながらも、実はとても良心的で、宿敵のサー・アンブロシウス・ゴルデンロイン以外は基本的に害を与えたくない。それに対して、衝動的で適当なニモーナは一般市民への被害を恐れず基本的に派手に暴れたいだけで、最初の作戦会議からブラックハートは彼女の性格と行動力に手こずるばかり。だが、なぜか放っておけない…
自らの過去の過ちに苦しまれながら、新相棒のミステリアスなオリジンに迫るべく、ブラックハートはニモーナと冒険に出る!

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Nimonaの作者はLumberjanesで世間を騒がせているNoelle Stevensonさん。アメコミのアカデミー賞にあたるアイズナー賞を始め、たくさんの賞を受賞し、話題を集めているので言うまでもないかもしれませんが、もう、天才。台詞の切れが絶妙で、衝動的で予測不能なニモーナの行動、言動が面白くてしょうがない。そして基本的に人を殺しにかかっているのに、愛らしくてしょうがない。ブラックハートが放っておけないのがちっとも不思議ではないです。ウェブコミックとして始まったNimonaの絵は少々ラフですが、物語にとても合っています。

基本的にはコメディー(これもセンスがすごい。ゴールデンロイン=「黄金の股間」とかのネーミング…)ですが、友情の描写がすごく心に響き、終盤はもうぼろ泣きでした。ニモーナの過去やブラックハートとゴールデンロインの複雑な関係(BL的な要素を匂わせるのも忘れない!)、「正義の組織」の中でのゴールデンロインの苦労の描写などに感動的なな場面が多い。(でもやっぱり笑える場面が最高)

LumberjanesやAdventure Timeのようなハチャメチャなコメディーと友情の物語のファンにおススメ!YA文学やカートゥーンが好きな方も楽しめると思います。

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Nimonaは1冊完結のグラフィックノベルで、ハードカバーペーパーバックキンドル版が発売済み。数々の言語に翻訳されていますので、邦訳も夢ではないかと思います(が、台詞が多くてコメディのニュアンスが複雑なので大変だなぁと思います)。

Comitia 117 lineup / 参加情報

It’s time for another Comitia! I just realized I haven’t updated my page since the last one in May… Yikes.
I will be selling once again. No new books this time around, but I will have copies of all my previous works, as well as some of Philip Tan’s.

8/21開催予定のComitia117に参加します!D21b SPIREです。
今回は既刊のみになります。ご都合よろしければぜひ立ち寄ってください!

Samples are available at my Pixiv page:

http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=58460900

comitia117tablemenu

Comitia 116 lineup / 参加情報

I will be at Comitia 116 at Tokyo Big Sight tomorrow (May 5th)! Booth no. is F34a. Stop by if you’re around!
5/5開催のComitia116、F34aでお待ちしております。ラインナップは下記のとおりです。よろしくお願いします。

Samples are available at my Pixiv page:

http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=56690878

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お勧めアメコミ ⑥ The Bunker / Worst X-Man Ever

お久しぶりです。 色々と忙しくてしばらくできませんでしたが、今日もおすすめのアメコミ(主にインディーズ系)をご紹介したいと思います。因みに以前ご紹介したゴッサム・アカデミーの邦訳が発表されました!
ぜひ読んでいただければと思います。

⑨ The Bunker

原作:Joshua Hale Fialkov 作画: Joe Infurnari 出版: Oni Press

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大学を卒業し、バラバラになる前にタイム・カプセルを埋めようと森に入ったグレイディ、ハイジ、ナターシャ、ダニエルとビリー。しかし、グレイディがシャベルを振り下ろした瞬間、全員の名前が書かれた金属のドアにぶち当たる。シェルターの中にはそれぞれの未来の自分からの手紙と、そこに記されたことを裏づける山ほどの資料。彼らがこれから取る行動は世界を滅ぼし、6,000万人を殺すことになる。そして、同じ行動を繰り返さないと、全人類滅亡につながるであろう。

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比較的無名でもキャリアは長い作者によるウェブコミックとして2013年に生まれた当作品は2014年にすぐOni Pressにピックアップされ、通常のコミック市場に送り出されました。かなり心理的に重いSFで一番連想しやすいのは12モンキーズでしょう。5人の主人公の間で繰り広げられる駆け引きが大変面白いです。Infurnariさんのアートも、多少ルーズながらもテクスチャーの使用と登場人物の豊かな表情で映画に近い臨場感を実現してビジュアル的に個性豊かな作品になってます。

両者の作品は読んだことがないと思いますが、濃密なストーリー設定に一気にはまりました。世界を滅ぼす結果となった、登場人物それぞれが取った行動は?大統領になって、最悪な未来を実現するために過去の自分を操っているグレイディが果たして善なのか悪なのか…
群像劇、SF、リアリティのあるスリラーが好きな方にお勧めです!

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15話まで発売済みでTPBも3冊目発売されましたので、今から読むとかなりのボリュームがあります。(逆に言えば盛り上がったところで続きが気になる待ち時間が短縮できます!)紙版Kindle版
インディーズ系のアメコミはプレオーダーが命なので、気に入った方はお近くのコミックショップで予約しましょう!

⑩ X-Men: Worst X-Man Ever

原作:Max Bemis 作画: Michael Walsh 出版: Marvel Comics

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Worst X-Man Everの主人公ベイリーは何の取り柄もない、普通の高校生。格好良くもなく、体格も微妙、趣味も特になし。ある日、彼がミュータントであることが発覚。いつものX-Menコミックなら、パニックになって逃げだすところですが、やっと特徴ができたベイリーは大喜び!早速プロフェッサーXの「恵まれし子らの学園」に転校します。が、ビーストに調べてもらったところ、ベイリーのミュータント能力は史上最悪の、まったく使えない能力であったことがわかる。
念願の格好いい学校に入れて、格好いいミュータント達に囲まれる高校生活を送るベイリーが、以前以上にもアウトサイダーで孤独になってしまった。そこに友情、恋愛、悪の組織の勧誘、最悪のライバルが続々と登場。そして思わず「だよね」と言ってしまう不可避の結末へと!

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もう。面白い。X-Menの大ファンですが、こんなX-Menは初めて読みました。「史上最低のX-Man」の能力と言われると色々おみ浮かびますが、このコミックを読むと「あっ。確かにそっちの方が酷いわ」と思ってしまいます。放り込まれた新しい環境に頑張って溶け込もうとするけど、何もかも失敗してしまうベイリーが愛らしく、大好きになります。そしてそれでも、ちょーーっとだけ、うらやましくなります。(結末以外)

まったく知りませんでしたが、BemisさんはSay Anythingというバンドのボーカルらしいです。マイ・ケミカル・ロマンスのGerard Wayに続くミュージシャンのコミック界進出ですね。とても新鮮な発想で最高のX-Menコメディを実現してくれたライターとして、これからも注目したいと思います。Walshさんのアートも、ちょっと懐かしく思うカートゥーンスタイルでストーリーにぴったりです!

皮肉っぽいユーモアのあふれる作品が好きな方、子供の頃アニメを見てひーろ集団に入りたいと思った方、そしてコミックを愛しているすべての方にお勧めできる作品です。

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5話完のシリーズです。TPBは9月発売予定。
読みやすいと思いますので原書でも挑戦してみてください。(でもできるだけ多くの方に読んでほしいので邦訳も出てほしい!)

お勧めアメコミ ⑤ Injection / Gotham Academy

ご無沙汰です。 インディーズ系アメコミ第5回、いきます!

 

⑧ Injection

原作:Warren Ellis 作画: Declan Shalvey カラー: Jordie Bellaire 出版: Image Comics

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応用科学が専門のキルブライド博士が謎めいた政府機関のエージェントに呼び出され案内された倉庫には、考古学者の調査により創りだされてしまった別次元の空間が広がっていた。 同時に、ITのスペシャリストのブリジッド・ロスがパソコンの前で変死体の男に名前を呼ばれ、ブリテン最古の道路の調査に出ていた民俗学者のロビン・モレルが政府関係者に超自然現象対策室「ブレイカーズ・ヤード」の責任者として勧誘された。 彼らが以前所属していた「文化二次汚染課」とは?そして当課の解散から頻繁に起こるようになった、超自然世界とテクノロジーの干渉の原因は?

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伝説の曲者コミックライターウォレン・エリスと、イギリスのインディーズコミック界のスターアーティストでありながらデッドプールやムーンナイトも手がけたデクラン・シャルヴィーのブリティッシュ・コンビによる超自然現象ホラー・ミステリー作品。 エリスの独特な世界観が面白いです。 出てくる超自然現象もスプリガンの仕業だったり、かなりローカルなネタと描写が多く、舞台がイギリスであることを忘れさせない。超自然界がパソコンを通して接触を図ろうとしたり(そしてそれに彼らが創りだしたai「インジェクション」が深く関わってたり)した設定も面白いです。 流石はウォーレン作品、設定がすごく凝っています。

シャルヴィー氏のアートも、イギリスのインディーズコミックの匂いがぷんぷんするリアリティー、というかあまり飾らない人間臭さ?が感じられます。カラーの彩度がかなり抑えられてシリアスなトーンを強調します。

イギリスのスパイドラマ、ヘルボーイのような民俗学的な設定を活かしたホラー作品などが好きな方にオススメです。 イギリスのローカルな神話などの勉強にもなります!

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1~5話は発売中で6話が1/13発売予定です。 Kindle版はこちらはこちら、第一章を収録したTPBも発売中です。

 

⑨ Gotham Academy

原作: Becky Cloonan, Brenden Fletcher 作画: Karl Kerschl, Mingjue Helen Chen, 他 出版: DC Comics

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ゴッサム・シティ屈指の私立高校ゴッサム・アカデミーに入学したミア「マップス」ミゾグチ。彼女が学園生活に求めるのは憧れの先輩(&兄のカイルの元カノ)オリヴ・シルバーロックの友情と、とにかく冒険!数百年の歴史のあるアカデミーの建物は立ち入り禁止の部屋、秘密回路、お化けの噂だらけ。全ての解明が彼女の使命!(と、勝手に思っている)
一方、オリヴはある事件を起こし昏睡状態に落ちいた母親と自分の過去の謎に悩まされ、ゴッサム・シティの影に潜んでいるバットマンの因縁を抱えていた…

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当ブログ初のメジャー作品ですね。ただし、DCコミックスの作品でありながらも、ヒーローはほとんど出てこない、どちらかと言うとヤング・アダルト文学に近い学園モノです。主人公はあくまでも子どもたちで、アメリカの学園モノに欠かせないいじめっこやギーク、いじめられる優等生などはバッチリおさえています。ただし、ゴッサム・シティだけあって、常にバットマンの影がかかっていて、入学式にブルース・ウェインが登壇したり、学園の七不思議の正体がバットマンのヴィランだったりします。こうやってゴッサム・シティの既存の設定を活かしているのは非常に上手い!

そしてなんといってもアートが非常に可愛くて魅力的。2014年の来日の際、ジム・リーさんが「今最も注目しているアーティスト」の一人として名を上げるぐらいでカーシュルさんにより命を吹きこまれたマップス達はいきいきして、カートゥーンのように楽しく読めます。原作はバットガールの新シリーズをも創りだしたブレンデン・フレッチャーさんと、以前当ブログでも紹介したベッキー・クルーナンさんです。

感覚的にはハリーポッターに近いです(魔法は出てきません、超能力者は若干います)。グーニーズなどのような、子供が冒険する明るい作品が好きな方にオススメ!(なお、7号にダミアン・ウェイン出てきますので、お好きな方はぜひ!)

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現在13話まで発売中です。TPBも第一章第二章が発売中!邦訳はまだありませんが、これは流石に出しますよね…??

気になる作品あったのでしょうか?ぜひ今までのオススメアメコミ紹介もご確認ください!

お勧めアメコミ ④ Island / Monstress

オススメのインディーズ系アメコミ第4弾!まだまだいけます。今回はボリューム満点の2作品です!

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編集: Brandon Graham, Emma Rios  出版:Image Comics

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コミックアーティストでありながらインディーズコミックスの発展にも力入れてきたブランドン・グラハムさん(Prophet、King Cityなど)とエマ・リオスさん(Pretty Deadlyなど)が編集している創作系アンソロジー。アメコミの中でも珍しいジャンルです。というよりも「アンソロジーは売れない」と定着している悪評で誰もやってくれなくなりました…

各号が、通常のアメコミリーフ同等どの長さのストーリーが3作品、その上エッセイやピンナップなどが掲載されていて、110p以上もの大ボリューム。紙で買うとサイズも27.5x18センチと通常のアメコミリーフよりでかい。そんな冒険をしてくれるグラハムさんとリオスさん大好きです。因みに両者の作品も掲載されています。

掲載されているコミックはメジャーパブリッシャーでも掲載されたことのある作家さんから、初めての作品の作家さんまでと幅広いです。内容はSF多めですが。エッセイも脳神経外科医から弁理士などと、一見コミックに関係の無い内容にまで及んでいます。

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アンソロジーですので、作品によっては自分の好みに合わない物を当然ありますが、一定の面白さがあって、グラハムさんもリオスさんも編集者としての才能は流石です。
イメージから発売中です。それぞれかなりのボリュームがあるのでTPBが出るかどうか… 参加者多数なので邦訳も厳しいかもです。 原書はKindle版やComixologyも出ていますが、紙版の出来がいいのでオススメです!

⑦ Monstress

原作:Marjorie Liu 作画:Sana Takeda 出版:Image Comics

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人間とArcanicと呼ばれる魔物の戦争が終息して数年が経った。戦争で母を失ったマイカは奴隷のフリをして、人間の主戦力でもある魔女Cumaeaの巣に潜入し、自分の中に潜んでいる化物の力で復讐にかかる…

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小説家としても定評のLiuさんと、日本人のアーティストのタケダサナさんによるファンタジー大作。スチームパンク匂の強い世界観ですが、機械よりも魔法が主役な印象を受けます。マイカちゃんの巨大な力の反面、大きな闇を抱えていて、かなりダークな場面が多いです。第2号まで発売済みですが、まだまだ謎が多くて、壮大な世界設定はさすが小説家ですね。

タケダ先生のアートはアメリカでも大注目される出来で、特に装飾のディテールがものすごく綺麗です。暖色系のパレットとテクスチャの使い方はかなり独特な世界観を作り出しています。(個人的に暖色系が大好きですので俺得ですね)
大物のクリエイターが絡んでいないタイトルなのに、初版が早速売り切れて重版がかかったのが人気を語ります。

指輪物語のようなファンタジー大作、少しダークな作品が好きな方にオススメです!

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第1号は71ページと通常の3倍のボリュームです!重版の入荷はもう少しかかるかなと思いますが、先日ブリスターコミックスさんにお邪魔した時にはまだ少し在庫がありましたので、気になった方は問い合わせてみてください。電子版はこちらにあります!

お勧め アメコミ ③ Death Vigil (Stjepan Sejic作)

皆様こんにちは、おすすめアメコミ3回めです。週1ペース!自分でも驚いています。

 

⑤ Death Vigil

原作: Stjepan Sejic 作画: Stjepan Sejic カラー: Stjepan Sejic  出版:Image Comics (Topcow)

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強盗を止めに入って犯人に撃ち殺されたサムが「リーパー」と呼ばれる死神の大将バーナデットに蘇らされ、彼女の元でネクロマンサーを撃退するようになる。ある日、サムは墓地で若いネクロマンサーと戦うことになるが、悪魔を召喚するために生け贄となった女性・クララの存在に気づく。彼女を救うにはもう、死神として蘇らせる道しか残されていなかった…

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めちゃくちゃゴシックです。クトゥルフみたいなやついっぱい出てきます。(すみません、詳しくないです…)クソ格好いいです。
なのに、非常にコミカルで笑える場面も多いです、デス・ヴィジル。主人公は全員一度死んだ人間ですが、だからこそ(?)皮肉ってジョーク言いふらしたりしながら悪と戦います。キャラがシンプルで人間臭くて、ステレオタイプだらけなのにすごく親しみやすい。

デス・ヴィジル(バーナデットが率いる死神の組織)のメンバーは自分の記憶から産まれた武器「ヴェルリッパー」を振るって悪のネクロマンサーと戦いますが、それぞれの能力がユニークでとても面白い。サムの場合はただのスコップと鶴嘴ですが、中にはあらゆるモンスターを呼び出せるカードや、壁の向こう側にいる敵を退治できる銃を用いる死神もいる。

そして何よりアートが素晴らしいです。全てステパン・セジッチさんが一人で描いていると思うと気が遠くなります…男性がすごく格好良くて(日本受けしそうな中性的イケメンもちゃんといますよ!)女の子がめちゃくちゃ可愛いor美人です!

ホラー?ですが、結構明るい場面が多いので、バフィー 〜恋する十字架のような作品が好きな方におすすめです。アートが本当に美しいので、眺めるだけでも十分価値はあると思います!

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第一章を収録したTPBが発売中です。売上が低迷していたようで(なんで?!)、一度続けるのを諦めたようですが、踏ん張ってあと1ストーリーを描くことを決心したそうです。インディーズ系のアメコミは売れないとアーティストに一切お金が入ってこないので(自主出版に近いです、出版社によっては発売が決まった時点で少し貸してくれるようですが)、気に入った方は次号発表されたらぜひプレオーダーして上げてください。ブリスターコミックスさんなどのアメコミショップに頼んだらできると思います。

今日は1タイトルのみ、すみません。また次回まで!

お勧めアメコミ② The Wicked + The Divine / Rocket Girl

皆様こんにちは。おすすめアメコミ第②回です。何回まで書けるのかな…
前回に続き、今回も「アメコミ」と言われるとすぐに思い浮かぶヒーロー物ではなく、ひと味変わったインディーズのコミックをご紹介します。

③ The Wicked + The Divine

原作: Kieron Gillen 作画: Jamie McKelvie カラー: Matt Wilson  出版:Image Comics

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90年に一度蘇り、たった2年で死んでいく12人の「神」。至って普通の人間として育ってきた彼らが突然覚醒し、人々を音楽(によく似た超能力)で魅了します。ロックスターのような彼らのファンであるローラがルシファーに気に入られ、バックステージに誘われたが、突然襲ってきた謎の敵に寄って、予想のつかない悲劇の渦に巻き込まれます!

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スーパーヒーロー物にちょっと似た「超能力者」の物語ですが、神が人々を「信者」にする力が「音楽」(のようなもの)なのがとても斬新。また、主人公のローラが事件の目撃者となることしかできない、なんの能力の無い一般人であることもとても引き込まれやすい理由の一つだと思います。そして何より、アートがとてもスタイリッシュでキャラデザインが魅力的!アメコミファンの間ではWicked +Divine(ちなみに「プラス」ではなく「アンド」です)のコスプレが密かな?ブームになっています!Tumblrなどで#Wicdivで検索するといいものがいっぱい出てきます、ネタバレ多し注意ですが。(公式のTumblrの方がいいかもです)

WicDivに出てくる「神」は様々な国の神話に出てくる者なので(上のページに写っているのはキリスト教のルシファー、そして日本の神道の天照大御神!)、神話に詳しい方でしたらたまらないと思います。そしてそれぞれ、実在の音楽スターの要素を色々と取り入れているので、音楽好きは、モデルを探しだすのがとても楽しいと思います(わかりやすいのはルシファーがデビッド・ボウイ、アマテラスがFlorence + The Machineのフローレンス・ウェルシュにインスパイアされているところ!)。GillenさんはWicDivをインスパイアしている曲をSpotifyのプレイリストにまとめていますので、聴きながらどの神の曲なのかを当てるのが最高に面白いです。(日本での視聴にはVPNが必要です)

また、以前Young Avengersを担当していたため、Gillen/McKelvieのチームをご存知の読者も多いのでは?そこで身につけた物はWicDivでもしっかり生きているので、YAファンにもおすすめです!

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The Wicked + The Divineは第1集第2集のTPBが発売済みです。ブリスターコミックスさんでも取り寄せ可能だと思いますので、気になる方はぜひ。テレビドラマ化の噂もありますので、もしかしたら邦訳の可能性も…??

④ Rocket Girl

原作: Brandon Montclare  作画: Amy Reeder 出版:Image Comics

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2013年の「現在」のニューヨークシティ警察、ティーンポリースに所属している15歳のダヨン。あらゆる不祥事の糸を引いている巨大組織・クィンタムメカニックを止めるために1986にタイムスリップします!が、過去に着いた途端に気絶してクィンタムメカニックのスタッフに助けられる。自分の「現在」を腐らせた過去の出来事を阻止しに来ただけのはずが、過去の警察官の無能さに腹を立て介入してヒーローとなったり、クィンタムメカニックのスタッフと仲良くなっちゃったり、タイムスリップ物ならではのハチャメチャなSFコメディの始まりです。

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ダイナミック。可愛い。カラフル。とにかくロケットガールのアートが素晴らしいです!以前Tokyopopで「OEL漫画」(最初から英語で書かれた日本式の漫画)を発表したことのあるReederさんの絵でMontclareさんの書く80年台のSFに出てきそうな世界がとても魅力的に表現されています。
80年台の僕らが思い描いていた2015年と今の「現実」のギャップは時々少し悲しくなりますよね…僕のジェットパックはどこだ!?

バック・トゥ・ザ・フューチャーなどのSFコメディや、80~90年代のアメリカのコメディ(ポリースアカデミーとか!)が好きな方なら絶対楽しめる作品です。また、ティーンの絶対的な正義感と、その時々生じる現実世界とのギャップもとてもわかり易く描かれていますので、YA向けの作品のファンでも面白いと思います。

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ロケットガールもTPBが発売済みなので気になった方はぜひチェックしてください!

それでは、また次回まで!

お勧めアメコミ① The Spire / Southern Cross

等ブログでは主に日本の同人誌をを紹介していますが、実はアメリカのコミックも昔から大好きです。
ご存知の読者もいるかもしれませんが、実は今、インディーズのアメコミが大変盛り上がっています!
なので、バットマンやスパイダーマンのようなスーパーヒーロー系コミックとは一味違う、創作系のアメコミの中から気に入った物ご紹介しやいと思います。

邦訳はインディーズだとかなり厳しいので、気になった方は秋葉原のコミックショップのブリスターコミックスさん、Comixologyなどで原書購入をご検討ください…

① The Spire
原作: Simon Spurrier  作画: Jeff Stokely カラー: Andre May 出版:BOOM!Studios (全8話予定)

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荒れ果てた砂漠に聳え立つ、山のように積み重なった町、ザ・スパイア。そこには人間と、スキューと呼ばれる改造人間が一緒に暮らしている。
人間に見下されていながらも、姿を消したスキューの一族の最後の一人のシャーが保安部隊の隊長を務める。
スパイアの最高指導者マドリエン男爵の死。彼と違ってスキューとの共存を良く思わない娘のターヴィが政権を引き継ごうとした日に、スパイアの低層に残虐な殺人事件が起こる。
シャーが早急な解決を迫られるが、一つの殺人と思われた事件にはスパイアの存続自体をも脅かす秘密が隠れている…

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とにかくザ・スパイアの世界観に圧倒されました!
高度な文明を匂わせる巨大な建造物の中で暮らしている人間とスキューはローテックで中世的とすら感じる暮らしをしているが、時々人間の持っている道具やスキューの能力から魔法のような力も漂ってきます。独特で不思議な言動、政治、日常がライターとアーティストの力によって本当にリアルに感じます。
Stokelyさんの作画はディテール豊富で人の表情も時にはリアルに、時にはかわいらしく描いています。何よりカラーとの相性が非常によく、バンドデシネのような世界観を描き出します。ファンタジー、そしてミステリーが好きな方におすすめです!8話完結の予定だし、邦訳の夢を見てもいいかも??

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② Southern Cross

原作: Becky Cloonan  作画: Andy Belanger カラー: Lee Loughridge 出版:Image Comics

自主出版の作品が有名で今年からやたら大物の新作を発表中のCloonanさんと、今回作画を担当することになったBelangerさんによるSFホラー作品。アメコミには意外と珍しいジャンルです。
行方不明の姉の跡を辿って、土星の衛生タイタンに向かう貨物船に乗り込んだアレックス。彼女をそこで待っていたのは同じ姉のケースを調べているらしい怪しい探偵の女性、アレックスを口説こうとする怪しいクルーのおっさん、謎だらけの怪しい船長、そして不思議にも彼女を呼んでいるような気がする、貨物船の主力エンジンの核… 

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昔からCloonanさんのファンなので、彼女がアートを担当していないことをすごく残念に思ってました…が、↑ このページを見て気が変わりました。Belangerさんの人物(特に顔)は独特で読み手を選ぶ気がしますが、こういった宇宙船の内外、メカやディテールの描き方が本当に素晴らしいです。カラーのパレットもダークで寒色が多いため、アレックスにだんだんと押し寄せてくる恐怖がよりリアルに感じる気もします。

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Southern Crossは現時点#5まで出版されていますが、アレックスの姉の行方と、アレックスに反応して暴走を始めた船のエンジンの正体がとても気になります。貨物宇宙船SFホラーと聞くとどうもEvent Horizonが思い浮かびますが、安心してください。こっちの方がよく出来てます。SFとホラー(幽霊系が近いかな?)好きな方におすすめです!

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以上、インディーズアメコミのおすすめの2作でした。
書こうと思えば多分20作品ぐらいはいけると思いますので、時間が許す限りまた紹介したいと思います!

Doujinshi Review, 15/12/06

  1. Nankyoku Sufferer by Kezuka Ryoichiro (circle: Sumika)

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Sumika comitia thumbnail:

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Hayase is member of an exploratory mission into the Antarctic. Accompanied by a humanoid support android, she has ventured out away from their outpost, when their vehicle gets stuck in a crevasse.
With no way of returning to their base before dark, the two contemplate their options: Hayase cynically remarks on how easy it would be if the android only had the capability of flying back to the base, while the other half of the duo snidely points out she is built sturdily to deliver Hayase’s last words after she froze to death.
Fed up  with the light-hearted, chatty android, she storms off, only to be stopped in her tracks when she is saved from plunging to her death in another crevasse.

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Eventually, the two make their way to an abandoned outpost, where the android is able to fix up an old radio and call for help. “I’m not just chatty and useless after all, aren’t I?” she jests, only to be told to shut up and get back to work by Hayase, who rejects her offer of firing up her database of entertaining stories and informational lectures.
As night creeps in and the temperature starts to fall, Hayase gets visibly less comfortable in the barely-functional outpost, shivering even under layers of blankets. The android wanders off to look into the heating system, and comes back with thick wires attached to her gut, before shutting down her main systems and collapsing beside Hayase.

When she comes to only minutes later, she finds Hayase had different priorities for surviving the night…

Nankyoku Sufferer is a very brief, self-contained story without any explicit action or drama, but offers a great read through the main characters’ dry-humored dialogue. While Hayase obviously isn’t as uncomfortable as she pretends with having the ever-positive android around, her opposite betrays her light-hearted facade in moments of sheer capability when needed the most.
The theme of having a near-perfectly human android companion is of course one that has been explored time and again in manga, but Kezuka does a fantastic job of making his character relatable — she was obviously created with the goal of keeping her human companion sane in extreme environments, just as much as helping the technical aspects of the mission.

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The A5-sized book contains 20 pages of story with a beautiful matte cover of white. blue and black. Kezuka’s art shows a hugely consistent level of skill, from the framing and construction of the characters down to the panel layouts, on several occasions using an entire page for a silent establishing shot of the environment alone. The art style is right up my alley of course, with clear lines and attractive, highly expressive faces. The cover is what made me buy the book, however it feels like it belongs to a larger story set in the same world.
The story is consciously set in our world’s Antarctic, rather than a more fantastical environment. The author even goes so far as to include a full double page of specs for a polar exploration vehicle used in the story — an actual car used in the 60s. Great to see that kind of commitment to detail — of course it’s hard to verify the specifics when it comes to robotics.

The artist: Kezuka Ryoichiro on pixivtwitter
Nankyoku Sufferer at Comic Zin

That’s it for today! Hope you enjoyed the read.
In for more? Make sure to check the category for books I have previously reviewed.

As always, I welcome feedback and interaction, so I’d be happy if you liked/reblogged, or even commented. Questions and suggestions are welcome!

Comitia 113 (aka Selling TCOM)

This past weekend, I participated in my first ever Comitia, a convention focused solely on original works — no established anime/manga characters allowed. I’ve attended this event as a guest for over a year now, but this is the first time I actually got a table, bringing along my first-ever doujinshi/minicomic.

As you can imagine, visiting and attending are a very different experience, each one rewarding in their own way.

Registering for Comitia was incredibly easy. I had previously registered a circle at the circle.ms homepage, which serves as the registration platform for Comiket, Comitia, and several other events. The registration procedure was simple, requiring not much beyond name, address, genre and such. I had to submit a thumbnail for the catalog, for which the registration website provides templates. It was crazy cool to see my art in the catalog!

Finally, the big day arrived on Sunday!

Here’s my experience from the show:

9:00am
Circle admission begins. there are two other doujinshi events being held today, one of which seems to be drawing a major, and mostly female, crowd. I smell BL…
The line for Comitia is moderate. It only takes me a few minutes to get registered (a simple process of handing in the circle ticket that came in the mail, and receiving a different one for re-entry into the hall), and enter the hall.

9:15am
I reach my table. It’s the usual bare folding thing, with a pipe chair placed on top, and positively covered in promotional flyers.

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The promo goods also contains a large, sturdy paper bag from Tora no Ana, which turns out to be a godsend since the one I brought my equipment in (the big yellow promotional one from Dark Horse they handed out at SDCC) couldn’t handle the load and tore on the way in.

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9:30
The “wandering registration” (巡回受付) begins. A friendly, bespectacled lady stops by my table, and collects my book sample and registration card. This completes the registration process. I am now officially a Comitia participant!

10:10
I finish setting up. I brought a nice big tablecloth made from Yukata/Hanten material (purchased from Yuzawaya), a little shelf and some display stands from the 100 Yen store. My poster stand is constructed from plastic pipes from the hardware store, costing below 1,000 Yen (as compared to the “proper” poster stand everyone is using that costs an outrageous 5k!)
I realize that I should have made my “menu” bigger, and brought more decorative stuff, as the table actually offers much more space than I had anticipated. I’m still well within the norm of Comitia booth presentation, but I can do much better.

I also decide to make the poster bigger (It’s A2, but I could’ve easily gotten away with A1 size), and find some cloth to wrap the little wire shelf in next time.
The table next to me is a girl selling cute fantasy-themed illustrations, and has a guy helping her out. Two chairs make the 90cm wide space quite crowded. The person who reserved the space on my other side stays empty, giving me room for my bag.

10:30
Circle admission ends, and we brace ourselves for the spectacle to begin. I make a quick run to say hi to friends like Torimura, Miki Usami, and recent acquaintance Ichigou.

11:00
Doors open to the public. Applause. I see people streaming in from the main door, but they do not make their way into our aisle until quite a bit later. I assume a lot of them are heading towards the most popular circles first, which are located in the big aisles and have the most pull (=are the most likely to sell out).
Usami stops by my booth and I wonder if she’s ok leaving her own table so early in the game (She does have someone helping).

11:20
People start finding their way into the minor aisles. Most are headed somewhere, others are browsing cursorily, but nobody stops. My neighbor starts getting visits from established fans, and sketchbook requests (lots of artists in Japan accept requests, and spend a lot of their time during conventions drawing them). A lot of the fans have a clipboard where they note down which booths to visit, and where their sketchbooks are.

I start greeting and encouraging people to take a look when I see their gaze linger on my table for longer than a second. Most walk on, some start to browse. I have a note on my book rack saying “reading is encouraged” (立ち読み歓迎), and a few people take me up on it and read the whole thing.  I also encourage them to take my free 1-page comic about visiting SDCC. (I realize that I forgot to put my Twitter account or URL on it – oops)

11:35
My first sale! One of the readers liked it enough to buy. I remember telling someone I would be happy if even one person felt my work was good enough to spend 500 Yen on, and that holds true. I am pretty ecstatic.
Shortly after, a woman zips straight to my table and asks for a copy. I wonder how she found me.

I start to realize that having something to convey the genre of my book more clearly might be of help – since my illustration skill isn’t up to the level of most of the artists here, I have a much harder time getting people to take a look in the first place. (I do think the cover of TCOM #1 does a fairly good job of invoking a Sci-fi feel though, the circuitry background was a wise choice in hindsight.)

12:30
Noticing a steady increase in traffic past noon. People are done getting the stuff they were actively looking for, and spending time just wandering the hall.
A customer, after flipping through the book and checking out my menu, purchases the only Japanese/English set of the day.

At some point I notice that Takeshi Miyazawa and Ken Niimura are only about 5 booths away and stare at their backs for a bit.

People are starting to pay with coins. Up til this point it was all 1000 Yen bills, so I am relieved I’d prepared so much change. (I saw a guy who used a roll of packing tape as a container for his change, I liked that idea)

13:30
The organizers announce that the catalogs (which double as tickets) have sold out, so anyone can enter the hall.
I cannot tell if it has any effect on attendance.

A dude in a Mad Max shirt picks up my SDCC comic, and I thank him with a V8 sign.

13:50
Mangaka and friend Tateo Retsu stops by and takes over the booth while I take a quick break. I get a fresh bottle of water and visit some friends I hadn’t gotten to in the morning. Attendees are getting visibly more tired, and harder to talk up.

I stop by the editor’s outpost (a section of the hall exclusively devoted to pitch reviews by editors from roughly 100 publications. They look for pitch-ready sequentials rather than a portfolio of works). Beside this, there is a really interesting exhibit of scenario, roughs, and inks process from several published manga, including Saint Young Men (which is really funny).

Back at the table, I chat with Tateo for a bit. She’s a cool lady, very knowledgeable about comics and the only person to notice my BPRD T-shirt.

A girl stops by to pick up my SDCC comic. She’s really into Marvel movies and dying to go to comic-con. Hasn’t looked into the comics.
I am at about 10 sales so far.

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Snacks friends brought to the table for me!

15:00
More and more sellers are packing up and going home. The shipping agents getting really busy at the end is a factor in this. I have decided not to pack up until the closing announcement.

15:30
Very few people looking at books anymore. The event is effectively over.
I sold 14 books, which, considering that it was my first time, and reported sales numbers from the event, I consider a success! I made the registration fee back, plus enough for a couple of beers 🙂

16:00
The organizers announce the end of the event. Applause. I pack up my stuff (my box is noticeably emptier, but with the handful of books I bought or received from friends, it’s about the same), fold up the chair and put it below the table. Folding up the table is optional but encouraged – at Comitia, sellers, just like attendees and organizers, are considered “participants” responsible for making sure the event goes smoothly. There are no guards shooing people out of the hall. Whoever remains is expected to help clean up, and the hall empties amazingly efficiently.

Yasuaki Funayama picks me up for an evening of Yakitori, really random drinks, and lots of taking about comics. Should be enough to get me into his next Comitia report comic! (Check out the one for Comitia112 here – it’s really funny.)

TO BE CONTINUED
(at the next Comitia and Kaigai Manga Festa in November!)

 

San Diego Comic-Con 2015

San Diego Comic-Con 2015! I’m back again, for the third time, after skipping last year’s. I haven’t written a con report since the Livejournal days, so I’ve been looking forward to this. This is a purely personal, journal-type post, so forgive me for being very self-indulgent!

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Pandemonium.

We had an exceptionally great flight into San Diego this year. Direct from Tokyo to San Diego, decent movies (I watched Chappie and The Secret Service, both of which I enjoyed quite a bit), fricking MOS burgers for breakfast! SAN was so much more convenient than LAX too, no line, no nothing. Smooth.

We got into San Diego just around noon, so we had some extra time to walk around San Diego and get some sightseeing done! Funny thing, I never got around to doing that before. Comic-Con is always such a frantic blur, I never go outside the convention center/gaslamp/seaport area. This year, we took that first afternoon and walked to the Midway museum!

 

Maaan... This stuff just really gets me starry eyed.

Maaan… This stuff just really gets me starry eyed.

We spent about an hour and a half on the Midway, which felt much more like a building than a ship, because it’s so massive and solid. I distinctly remember gushing about how beautiful the rectangular jet intakes of that F-14 were.

Sexay.

Sexay.

After a quick stop by the Cheesecake Factory, and some scrambling to get our badges from the person that had arranged for them, we were finally ready for the main event. Well, technically Preview Night, but even that’s not nearly the quaint, quiet time it used to be. It was pandemonium right from the get go, and I chose to start slow by just strolling through artists’ alley (the quietest part of the exhibitor floor… which is awful if you think about it).

I said hi to a whole bunch of artists, including Laura Martin, Dustin Nguyen, and Richard Friend (whose Youtube Channel I’ve been enjoying). I used to be really conscious about browsing at tables where I know I wouldn’t be purchasing anything, but recent conversations with artists have led me to change that — nowadays I’ll at least say hi and tell someone when I’m enjoying their work.
The absolute highlight of preview night was when I was at David Mack’s booth, confessing that I had never read any of his work, and we talked a little about the books on his table — he had these amazing art books of his work on Kabuki — when Todd McFarlane walked up and just randomly joined the conversation. Viva Comic-Con (or viva Preview Night?)!

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Whoa, look at that weird shit a swing panorama does to moving cars…

On Thursday, I filled nearly the whole day with Panels. Meeting and talking to creators is one of my favourite part of comic conventions, but unfortunately oh so many of the creators that I would’ve loved to hang out with (Becky Cloonan, Faith Erin Hicks, Brandon Graham, Karl Kerschl, Chris Bachalo, Amy Reeder, etc etc) were skipping San Diego. So I made sure to study the panel list extra closely, and made a pretty tight schedule to fill:
11:00-12:00 Behind the Pages with David Aja
12:00-13:00 Editing Comics with the Oni Press Editorial
13:00-14:00 Breaking into Comics the Marvel Way
(14:00-15:00 Image Comics: Where Creators Own the Mainstream)
15:00-16:00 Powers: Ordinary Heroes, Extraordinary Possibilities: A Deeper Look at the Hit PlayStation Series
17:00-18:00 Making a Living in Manga: Japan Creators, Editors Talk

I actually ended up walking out halfway through the Marvel panel and skipping the Image one, because I absolutely wanted to be in the Powers one — I’d read the first few arcs right when they came out, and really enjoyed the show — and I knew how crazy the lines for anything movie- or TV related were. I ended up comfortably reaching the room in time for the panel before Powers, which turned out to be The Last Ship, a post-apocalyptic Navy show I hadn’t heard of. They name-dropped the Navy at every chance and dealt out a few “Thank you for your service” es, so the crowd was pleased. (the clip they showed was unfortunately rather bland)

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Susan Heyward was totally checking me out.

Anyway, Powers was fun. I’d met Bendis once at SDCC 2001, which I believe is when the series had just started, so it was cool to see him again (even if I didn’t get a chance to say hi). they didn’t have Sharlto Copley on stage, but honestly Susan Heyward is way cooler anyway, and they announced that one of my favourite characters from the comics — Supershock — was going to be in season 2. I’d lined up to ask a question (and get some free swag), but unfortunately too late to make the cut.

The Making a Living in Manga panel was a first for me: I was actually on stage for this one!

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Deb Aoki had asked me along with my friends Makoto Nishi, Philip Tan, Akihide Yanagi, and manga artist Kamome Shirahama (who brought an amazing fan art book) and agent/translator Yukari Shiina to talk about our experiences with the manga industry in Japan. I interpreted for Makoto, and chipped in some of my experiences with doujinshi events and some random publishing facts.
I feel we might’ve spent a little too much time on comiket and doujinshi, but apart from that I think it was a pretty balanced panel about the work of manga artists both Japanese and foreign, viewed from almost all possible angles. I’m hoping there will be a transcript or recording made available later on that I can share.

I started Friday with another panel: Marvel’s Secret Wars, where I ended up asking two questions, annoying the heck out of Tom Brevoort and John Hickman… Quoth CBR:

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I actually got applause from the audience for that one. Plenty of unhappy X-Men/FF fans there…

After the Marvel panel, DC took over the room with the big Geoff Johns/Dan Didio one-on-one talk. I don’t read a lot of DC these days, with exceptions such as Gotham Academy, but I did enjoy some of Johns’ stuff (Blackest Night), so I stuck around and watched it with my friend Sen (who should have a Shazam book at DC aaaaany day now).
It actually turned out to be a really good time. Both of them, and Didio in particular, seemed like pretty cool dudes who cared a lot about what they’re creating. I’m glad I watched this panel, as I actually ended up meeting both of them again when we got the DC office tour on Tuesday.

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Didio mentioned he had been looking forward to this panel for years.

And that was it with the panels for a bit, I spent the afternoon cruising the floor, but did manage to get a spot in line for a signing of the Batgirl team, who I think are all fantastic people, so it was great to meet them.
The day was rounded out by a fantastic deep-dish pizza dinner with Philip, his wife, and his agent, after which we completely collapsed.

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The next morning, I woke up to a tweet from Faith Erin Hicks, saying:

Hoo boy, would I have hated myself if I’d missed that. So that was my first order of the day! I got there half an hour early, there were already 10 people in line, but amazingly First Second was giving away 50 of the books. Which were actually properly bound, nice books, and given that this is one of my most looked-forward-to books of the year (2016!) I was suddenly extremely happy I’d attended SDCC!

I can die happily now.

A post shared by Phil Knall (@philknall) on

 

My main order of the day, however, was a signing by illustrator legend Akiman (who created a lot of the classic Street Fighter II characters) at Udon. It was sort of my reimbursal for Udon getting me into the show. I had no idea what to expect, how much conversation there would be with the fans, etc, so I was super nervous. Luckily, Akiman and I have some friends in common (such as cosplayer Iiniku Ushijima, who accompanied him), so at least he knew who I was.
It was an overwhelming experience — apparently 200 fans had lined up and purchased the $50+ limited edition book that served as the ticket to the signing. The line was so long we repeatedly got issues with security, and had to find ways to speed up the process. Hope the fans weren’t too inconvenienced, we did try to make as much time for everyone as possible. I think Akiman was thrilled to see the fans bringing vintage games or toys, and just the overall excitement about meeting him.

Weekly Famitsu had an article about the signing online, which was pretty cool!

Weekly Famitsu had an article about the signing online, which was pretty cool!

I had actually previously obtained a ticket for a signing of Bryan Lee O’Malley’s, which overlapped with this one, so I was super bummed… Thankfully, the Udon guys arranged for him to stop by the booth just before the Akiman signing, so I finally got to meet him! I forgot to take a picture together with the two of them, I am just sooo bad with selfie culture. Huge missed opportunity 🙁

Fortunately, I found some other creators to take pictures with that day: Adam Warren, who was signing at the Udon booth, and was super cool to talk to (He gave me the honor of taking home one of my TCOM books!), and Bengal, who was signing at the Magnetic Press booth. We’d been in contact about some unrelated stuff, so it was great to get to say hi!

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I got Bengal to draw me a Batgirl, so that was super cool. Also, I really regret not cutting my hair before the trip.

Last but not least, I caught up with Christopher Butcher, who for the first time was not with us in the Udon booth, but had a corner of the Drawn & Quarterly booth — which also gave me some hands-on time with the Eisner Award they’d won for Showa!

(I faintly recall making that same comment two years ago, after holding Faith’s Eisner… I’m horrible)
I also stopped by the BOOM! booth to pick up a The Spire variant cover (if you haven’t read it, you are seriously missing out. It is incredibly good), and congratulate one of the Lumberjanes creators (probably? I’d never met them before) on their many Eisners. I’ve only just started to read it (I always meant to! Also Nimona), but it’s bonkers and colorful and an absolute delight.

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Much like everyone else, I was getting a bit tired by Sunday. The crowds seemed even crazier than Saturday (last-minute shopping?), so I took it slow and just wandered about for the most part. I hadn’t managed to meet up with old internet acquaintances Jamie McKelvie and Kieron Gillen, creators of the fantastic The Wicked + The Divine, so I decided to try and get into their signing, but barely an hour in Image was all out of tickets. They told me there might be a chance if I came back half an hour after the signing started, so I did… and there was a huuuge line. They hadn’t capped it, but after a while an Image employee came back to tell us we would have to give up because Kieron was up for a panel. About 5 of us (I’d befriended a store owner and a girl who’d started reading comics because of Jamie and Kieron’s work) decided to wait it out, and lo and behold: we got in! Aaaand that is why Kieron was late for the Image panel afterward, sorry guys!

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Said Image panel was the last thing I really did at Comic-Con. It featured a good selection of writers and artists whose work I enjoy — Ivan Brandon (Drifter), Dustin Nguyen (Descender), Kurtis Weibe (Rat Queens), Jim Zub (Wayward), Tula Lotay (Supreme: Blue Rose), and Kieron Gillen. Apart from stuff about their current projects, they talked about what what got them their first comics jobs (Tula started out as a convention organizer, and attending pros noticed her art online; Jim worked in animation and did a net comic that got noticed; Kurtis pitched to folks at comic-con and got rejected 50-60 times before landing a gig; Dustin carried samples around cons until a Wildstorm editor noticed him; Ivan was friends with Michael Oeming, who asked him to write a script for an idea he’d had), and adapting to working with different artists (Kieron: “I analyze the artist’s previous work to see what kind of script works for them — so for Tula, I basically just ripped off what Warren did on Supreme: Blue Rose” (slightly paraphrased)). Kieron mentioned some fun “soft connections” between WicDiv and Phonogram, which I definitely need to go back and find now.

Some of the amazing cosplay!

Some of the amazing cosplay!

Finally, in the very last hour of the show, I found Bill Sienkiewicz’s booth and got a sketch from him! Of course it’s Warlock. What else would you ask Bill Sienkiewicz for 😉
Given his professional status and price his art commands, I was expecting a haughty, cold welcome, but he turned out to be the nicest guy! Comics just never fail to surprise me with how nice pros are.

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I managed to lose a different sketch that had been wedged into the same sketchbook at his table, and Bill was so kind as to put it up on his facebook and twitter to try and find me… Another testament to what a nice guy he is!

And that was it, Comic-con closed with the usual announcement and applause, and we made our way towards the exit. On the way, we saw the news that Nintendo President Satoru Iwata had passed away at 55, which was a definite down note to end the event…

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Fortunately, we still had the Udon “victory dinner” to look forward to, where we downed a metric tonne of Bucca di Beppo, and I had some more time to talk to Akiman and the other guys. A great time was had by all!

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And that was my San Diego Comic-Con 2015. Much has been said about Comic-Con’s shift in content, about it not being the same anymore, etc, but yet again, even as someone purely there for the comics, I had the best of times. I was able to meet up with a lot of people, acquaintances both old and new, had a great time watching (and talking at!) panels, and even did a little shopping. It’s just a fantastic, crazy place to be in.

I’m contemplating going to Emerald City Comic Con next year, which seems to get a super good rep from artists as well as fans.. But that’s all up in the air for now.
For now, I’m gearing up for next month’s Comiket and Comitia, where I will be selling my TCOM doujinshi! I have added some preview PDFs to my Making of post, make sure to check them out!

Making TCOM

The past month or so, I haven’t made a lot of time to go out, or even for this blog. Instead, I have spent my time living the dream: drawing comics all day in my underwear. Glorious! And today I was rewarded for the work: A box of professionally printed books containing my story arrived at my door!
This post is going to be a recollection of my efforts. I am by no means an experienced artist – this is my first book! – but perhaps people looking into putting their own comics together for the first time might relate, or find some of it helpful.

Edit: Previews!

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The box of comics that just arrived!

TCOM, in various forms and stages, has been in the making for the better part of 15 years. Of course, that doesn’t mean I’ve been drawing for 15 years (that would mean I’d drawn a page a year), instead I wrote and rewrote the first chapter, started drawing and scrapped it again, over and over and over again. It’s kinda self-destructive if you think about it. But for some reason, the idea just wouldn’t leave me be, and I knew I wanted to realize it some form, some day.

Initially I started working on TCOM (the pitch for TCOM, more precisely – just like everyone around me I was obsessed with breaking in to the comic industry by getting picked up by an established publisher. At the time I was really into Oni Press) with Hiromi Ueyoshi, a fellow comics fan who was an absolute wizard with a pencil – her old character designs and pages for a minicomic we did just before SDCC 2001 (where she chickened out from saying hi because I looked scary with my eyebrow piercing) still blow me away.

Ugh, so good...

Ugh, so good…

Hiromi was 15? at the time, so it was obviously unrealistic she’d be able to stick with it for long, and I was on my own again. I felt insecure in my abilities as an artist, plus, all comic books I read were made by a writer + an artist. I never really thought about getting it done by myself. I wrote and re-wrote the first chapter at least a dozen times. Never got much farther before I backtracked and restarted.

I’m in a very different place now. I’m 34 years old, with a full-time job, and hardly looking for a “break” into the comics industry. But I do still love comics, and I do still want to make comics.
In recent years, I’ve started attending Comitia, an event where creators known and unknown sell their own original works. Most of them work alone. There’s artists looking to be discovered, but there’s also people just making comics in their free time because they enjoy it, and the level of quality in art varies wildly. I started writing doujinshi reviews on this blog, and made friends with some of the artists. I learned that it’s not hard to get your stuff printed at a reasonable cost. And I realized, there is absolutely no valid reason why I should not be making comics.

I looked at the books I buy and enjoy at Comitia. I noticed I prefer the smaller A5 size, matte covers (often with a pearl finish), and rough paper. I already knew the process of selecting printing properties from producing Philip Tan’s Garan Guard, so I knew I could get these for my book. Paper sizes in most of the world are standardized, A5 is half of A4 etc, and comics are usually scaled down to the next smaller one. So I grabbed some A4 sized Deleter Kent paper (Philip’s recommendation), and started drawing.

My process is completely non-linear  – I had a basic outline of what I wanted to happen in the book, broken down by pages, but I made layout sketches, rough pencils, and the final digitally inked art for each stage at various stages in the process. I had an idea what the characters would say (remember, this book has been in my head for the better part of 15 years),but I didn’t plot out the actual dialogue until after the art was almost completely done, and basically made it up as I lettered. The Marvel way!

I drew all of TCOM in blue pencil, which is something a lot of artists use for their roughs – in my case inconsequential as I didn’t pencil or ink over them. I ended up liking the slick, crayony feel of the colored lead, but it really made no difference. I then scanned them (400dpi for color, 600 for greyscale, as per the printer’s guidelines) and inked over them in Photoshop, using mostly the “Ultimate Inking – Thick & Thin” and “Belgian Comics” brushes from Kyle T. Webster’s “Megapack” brush set. I work on a Wacom Intuos pen tablet, with the grey-tipped kinda rubbery nib on my pen. Ultimately, my choice of inking brush hardly mattered, as I ended up using a very small amount of line weight variation – something I will need to work on.
I think I noticed this too late because I was working in Photoshop, and zooming in a lot.
For the same reason, I also had a hard time keeping the parts of the bodies and faces in proportion. Which is a strong reason to keep doing those pencil roughs, as much as they differ from the finished pictures. I mean sheesh!

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A few things I noticed that helped me improve throughout the process:

1 Lock your layers, dummy!
Multiple times, I’d make some adjustments to the layer containing my scanned pencils, and then go back to inking… Only to find I’d been inking on the pencil layer, with no way of separating the lines from the background. It’s just one click to lock a layer in Photoshop (and you can even just lock individual aspects, like position or transparency!), and it’ll prevent mishaps like this with a really annoying dialog box popping up whenever you try to paint on the locked layer.

2 Keyboard shortcuts abound!
I knew most of the basics – hold space to drag, individual letters corresponding to tools, etc. – but I found some new stuff: the tab key hides all the tool bars, leaving the work area free and uncluttered. Shift + tool letters let you access the secondary functions of the tools, like the polygonal or magnetic lassos. In Illustrator, hiding the guards by hitting Ctrl+: sped things up quite a bit.

3 Have a mirror handy!
I learned to have a mirror on my desk. Our rather, I learned why a lot of illustrators and cartoonists do.
For some reason, I never got into the habit of doing this previously. I’ve drawn my share of stuff, nothing professional of course, but never a lot of sequentials. Having a mirror at hand helps a lot with “talking heads” style sequences, which is to say most of this book… Unfortunately I didn’t realize this until halfway through, so the improvement is not as visible as it could be.

I did the cover very late in the process. I knew this was the face of my book, and I wanted it to look presentable. My art skill was very, very rusty (and had never been particularly good in the first place!), so I decided it was probably wisest to keep it until I felt confident I could do an ok job with it.
I went for the obvious choice, a picture of TCOM’s protagonists (Tom and Andy).
My initial idea was for them to be on different planes of existence (the real world and the computer world, Matrix if you will), Tom reaching in and his hand dissolving into pixels. I tried to draw this, but every effort I made looked like crap. I chose to stick to the deadline, accept the failure, and try to do a better job next time.
For the background, I came up with the idea of a stylized circuit board rather quickly. I played with a myriad of color combinations – some that stuck were black/pink, yellow/blue, and green/magenta – and decided to keep the green. I also noticed that the pearl finish I enjoy doesn’t really seem right for the subject matter, and thought about alternatives. I noticed the printer I was working with does foil embossing, a technique that was popular (=overdone) in american comics in the 90s. I initially planned to do the entire “circuit” part of the cover in foil, but it was too big for the printer’s standard foil stamp option. So I experimented a little and noticed that the part around the logo type was actually a pretty neat cluster that lent itself well to the foil treatment. The final cover, along with the beautiful back cover Philip did for me, looks like this:

COVER

There’s tons of things I would’ve liked to improve. The coloring on the characters, for one, I didn’t have the chance to go beyond flats. I’m not at all satisfied with the girl’s figure. But it was either run with it, or not have the book done in time for SDCC. Sometimes you have to let things go, or risk never to finish the book at all.

The way the embossing works is, you send the printer an additional file containing the shape for the emboss stamp, in 100% black on one layer. In my case, this was super easy. I’d done the circuit board background in illustrator, so I just put the relevant paths on a new layer, and made sure the outline was as clear as possible. I left the registration- and trim marks the same, so it would be positioned the way I wanted it.
Here’s the illustrator image, the metal stamp the printer was so kind as to send with the books, and the finished product!

foil

Pretty cool effect, eh?

I did the layout and lettering in Illustrator (I have a limited design background, so I knew for simple shapes Illustrator always looks best). The printer I used has templates available for both Photoshop and Illustrator, so I didn’t need to fiddle with cut marks and the like. For the actual lettering and panel borders, I found this tutorial from Scott McCloud very helpful (in particular, McCloud’s technique to add an outline to everything on a layer was a lifesaver!)

The result, with a line weight of 2pt for the balloons, and 1pt for panel borders:

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Ugggghhh, lines not extending to panel borders… The more time goes by, the worse I feel about this :/

The printer, as previously, was super helpful in getting everything figured out. I’d met one of their sales managers at Comitia, so I had a direct contact person. That helped heaps, however as I’ve said before, their website has tons of helpful tips on how to prepare the data for print, if you’re able to read Japanese.
I registered and uploaded the files digitally (believe it or not, it’s still quite common for people to send physical originals), and paid per credit card. The printer I chose (Taiyou Shuppan) offers several “set deals” that have a handful of paper- and finish options included at a set price, so that was painless as well. Overall, the entire process was ridiculously foolproof. Including the foil emboss, the semi-transparent cover separators, and shipping, these came down to about $3 each. Not bad.

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And that’s it! My first minicomic in the can! I only printed it in Japanese, but I’ll do a translation for SDCC on separate copy paper (yikes! only 3 days left!), so I’ll throw a translated PDF up when I’m done! Thanks for sticking with me through this huge post, I hope it offered something entertaining/helpful/new. As always, Likes/comments are very much encouraged!

Update: Previews!

Click the pictures below to read a 7-page preview of the first issue of TCOM. Let me know what you thought!

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